British Music Relay (2)


浮月斎 野々村 ブリテンSQ3番 : ショスタコ後期と『夜はかくのごとく』を足して2で割ったような音楽です。さすがにアルディッティQは録音しないだろうけど....
となると、これは是非盤ですね。

浮月斎 しかし、無伴奏チェロソナタは、かのチェロ交響曲以上に「チェロ弾き」受けしかしないように思うのですが、いかがでしょう?
野々村 そりゃ、バッハと比べてしまうと....でも、コダーイのアレなんかよりは、ず〜っといい曲だと思うんですけどねえ。
彼のチェロ交響曲なんかはチェロ玄人好みっぽい作品ですよね。何が凄いのか、チェロに明るくない人間にはよくわからんのです。無伴奏チェロソナタもあれに通づるイメージがあったのですが、聴きなおしてみようかなぁ。

コダーイの作品は私はシュタルケル旧盤しか聴いてませんが、そんなに悪くはないと思いましたよ...。

浮月斎 イリュミナシオン : 私もケーゲル盤は好きですが、特別名品とも思いません。
野々村 だとすると、どういうのが「名品」なんでしょうか?
ブリテンでどれが名品とも聞かれても返答に窮しますねぇ。これはむしろ私も伺いたいところです。(^^)穏当に『キャロルの祭典』とか『戦争レクィエム』と言いたいところですけど、心情的には『春の交響曲』あたりかなぁ...。んー、やはり思いつかないなぁ。『イリュミナシオン』より『セレナード』の方が好きですけど...。

野々村 デニヤ:尺八を含む作品/ディロン:大編成/ホルト:小編成がお薦め。
フランク・デニヤは名前だけはよく聞くのです。3人とも、今後の勉強範囲に入れときます。私はまだ50年代以降の英国作曲家をよく知らないのです。

野々村 浮月斎 ブリテンSQ3番 : となると、これは是非盤ですね。
私も、アマデウスQ以外でもう少し聴いてみようかなあと。

浮月斎 しかし、無伴奏チェロソナタは、かのチェロ交響曲以上に「チェロ弾き」受けしかしないように思うのですが、いかがでしょう?
野々村 そりゃ、バッハと比べてしまうと....でも、コダーイのアレなんかよりは、ず〜っといい曲だと思うんですけどねえ。
浮月斎 彼のチェロ交響曲なんかはチェロ玄人好みっぽい作品ですよね。何が凄いのか、チェロに明るくない人間にはよくわからんのです。
ブリトゥンにそういう曲があるんですか!てっきりラロの話かと....

浮月斎 コダーイの作品は私はシュタルケル旧盤しか聴いてませんが、そんなに悪くはないと思いましたよ...
比較の問題ですが、少なくとも、バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタと並び称されているのはおかしい。

浮月斎 ブリテンでどれが名品とも聞かれても返答に窮しますねぇ。これはむしろ私も伺いたいところです。(^^)穏当に『キャロルの祭典』とか『戦争レクィエム』と言いたいところですけど、心情的には『春の交響曲』あたりかなぁ...。んー、やはり思いつかないなぁ。『イリュミナシオン』より『セレナード』の方が好きですけど...
そういう年代だったら、私は『シンフォニア・ダ・レクイエム』とか。『ピーター・グライムズ』なんてのも当然無視できない。

浮月斎 フランク・デニヤは名前だけはよく聞くのです。3人とも、今後の勉強範囲に入れときます。私はまだ50年代以降の英国作曲家をよく知らないのです。
イギリスで誰か1人、と言われたらカーデューでしょうね。ファーニホーは凄かったけど一瞬だったからなあ。そろそろディロンが追いついてきたかな。「作曲家」に限らなければ、勿論ディレク・ベイリーがファーストチョイス。彼の音楽史上の重要度は、ビートルズをはるかに上回るでしょう。(断言)

浮月斎 浮月斎 コダーイの作品は私はシュタルケル旧盤しか聴いてませんが、そんなに悪くはないと思いましたよ...
野々村 比較の問題ですが、少なくとも、バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタと並び称されているのはおかしい。
たしかにそこまでは、でしょうけど...。(^^;;)

野々村 チェロ交響曲 : ブリトゥンにそういう曲があるんですか!てっきりラロの話かと....
これもまたほとんどロストロポーヴィッチが弾くための作品ですけれど。 (^^)これだったら、プロコフィエフの協奏交響曲の方がずっとわかりやすいですね。

野々村 そういう年代だったら、私は『シンフォニア・ダ・レクイエム』とか。『ピーター・グライムズ』なんてのも当然無視できない。
『シンフォニア・ダ・レクイエム』−ころっと忘れていました。これはもう、名品ですね。それから『セレナード』でいけば『ノクターン』も。ブリテンは管弦楽付歌曲は十分魅力には値するとは思っています。
『ピーター・グライムズ』は実はまともに聴いたことがありません。
野々村さんはブリテンにどういうトータルな評価を与えているかわかりませんが、英国の伝統的「歌」の詩情の流れからみていくと、有名な作品が多い割には大したことのないものが多すぎるという感がありますね。

野々村 イギリスで誰か1人、と言われたらカーデューでしょうね。ファーニホーは凄かったけど一瞬だったからなあ。そろそろディロンが追いついてきたかな。
ここら辺はおいおい。

工藤 野々村 チェロ交響曲 : ブリトゥンにそういう曲があるんですか!てっきりラロの話かと....
浮月斎 これもまたほとんどロストロポーヴィッチが弾くための作品ですけれど。 (^^)これだったら、プロコフィエフの協奏交響曲の方がずっとわかりやすいですね。
僕、この曲結構好きなんですよね。ただ、まともな録音って、最近入手できますかね?僕が持っているのはStradivariusかなんかから出ている、イタリアの放送オケとロストロとのライブ録音です。楽譜を持っているわけではないので細かくは分かりませんが、なかなか壮絶というかボロボロというか…(^^;。カップリングはショスタコの2番協奏曲ですが、これははっきりとヒドイ。オケが全パートおちているというのは、さすがに録音では初めて聴きました(^^;;;。それはともかく、3番四重奏曲のパッサカリアが素晴らしい音楽だと感じられるのなら、チェロ交響曲も十分楽しめるのではないかと思いますけど。
もっとも、単に僕がプロコ嫌いなだけだという話も…(^^)。

浮月斎 工藤 チェロ交響曲 : 僕、この曲結構好きなんですよね。ただ、まともな録音って、最近入手できますかね?
ロストロとブリテンの録音(Russian Revelation、モスクワ・フィル)が一応それなのではないかと思いますが...。私はそれを聴きました。
ロストロとブリテンのバックによる正規録音だと、ハイドンの#1協奏曲などという佳演もありましたね。チェロ・ソナタはブリテンのピアノでしたけれど。

工藤 なかなか壮絶というかボロボロというか…(^^;。(中略)オケが全パートおちているというのは、さすがに録音では初めて聴きました(^^;;;。
あっはは。聴いてみたいなぁ。雰囲気が読めそうですね。(^^)

工藤 3番四重奏曲のパッサカリアが素晴らしい音楽だと感じられるのなら、チェロ交響曲も十分楽しめるのではないかと思いますけど。
うーん。そうですか。では#3Qを聴いた後で、またチェロ交響曲を復習してみます。
でもなんかこう、素直に楽しめなかったんですよね、私は。カプリングがエルガーだったせいかな(^^)

工藤 もっとも、単に僕がプロコ嫌いなだけだという話も…(^^)。
あくまで相対的な話ですので。プロコの方が、やりたいことはよくわかるという気はしますけれどね。

工藤 浮月斎 ロストロとブリテンの録音(Russian Revelation、モスクワ・フィル)が一応それなのではないかと思いますが...。私はそれを聴きました。
言われてみると、あったような気がしますね。しかし、このREVELATIONってレーベルもよく分かりませんね。音質的にあまり良いとは感じられないし、録音の日付も結構いい加減だったりしますしね。ショスタコの祝典序曲なんか、作曲される10年前くらいの日付になっていました(^^)。Melodiyaが訳の分からないことになっているのが、こうしたレーベルが大きな顔をできる一つの理由だと思うのですが、しかし、ロストロのショスタコ/チェロ・ソナタがもう10種類近くは出ているんじゃないでしょうか。こういうのも困ったものですね。

浮月斎 うーん。そうですか。では#3Qを聴いた後で、また復習してみます。
たぶん、趣味が合わないだけなんでしょうね。それに“楽しむ”という表現はあまり似つかわしくないような音楽でもありますし。

浮月斎 あくまで相対的な話ですので。プロコの方が、やりたいことはよくわかるという気はしますけれどね。
それはそうでしょうね。しかし、僕はもうあの厚かましいオープニングからして気に食わないのですが…(^^)。

斉諧生 「チェロ交響曲」、なるほど工藤さんがお好みのはずで、ショスタコーヴィッチそっくりじゃありませんか。 (^^; (Wallfisch&Bedford(CHANDOS)盤)

「弦楽四重奏曲第3番」、謎めいた曲ですね。accord盤のライナー(たぶんTACET盤の流用でしょうけど)には、ブルレスケ楽章や終結にマーラー;第9交響曲の影響が見られる、と論じてありましたが、どんなもんでしょうね?これも第3楽章の旋律のテイストとか、パッサカリアあたり、ショスタコーヴィッチに似てる感じがするんですが、僻耳かな? (AmadeusQ(DECCA)盤)
「無伴奏チェロ組曲第3番」、バッハを意識しているのかな? 深い曲ですね(Hugh旧(hyperion)盤)。
他のを聴くとすれば、誰のが良いでしょう? >野々村さん

野々村 斉諧生 他のを聴くとすれば、誰のが良いでしょう? >野々村さん
私も、斉諧生さんと同じものしか聴いていません (^ ^;;)
Hughは、Naxosの方ですが。

浮月斎 コダーイの作品(中略)そんなに悪くはないと思いましたよ...
野々村 比較の問題ですが、少なくとも、バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタと並び称されているのはおかしい。
浮月斎 たしかにそこまでは、でしょうけど...。(^^;;)
で、ブリトゥンは、結果的にスケールは小さいけど目標は高く設定していると思うんですよ。ところがコダーイは、はじめから演奏効果に眼が行っている。

浮月斎 野々村さんはブリテンにどういうトータルな評価を与えているかわかりませんが、英国の伝統的「歌」の詩情の流れからみていくと、有名な作品が多い割には大したことのないものが多すぎるという感がありますね。
基本的にはオペラ作曲家で、しかしその様式では表現しきれない内面を、独奏曲〜室内楽に吐露した作曲家だと捉えています。

浮月斎 野々村 で、ブリトゥンは、結果的にスケールは小さいけど目標は高く設定していると思うんですよ。ところがコダーイは、はじめから演奏効果に眼が行っている。
う〜ん。コダーイはわかりますが(尤もそういうレゾンデートルなる作品と思いますけれど)、曲自体は確かに悪くないですが、ブリテンの方はそうは思えなかったですね。聴き返してみてまたいずれ報告します。
チェロ・ソナタがイマイチという印象にひきずられているのもありますが、どうせロストロに弾かせるのだからと、最初からテクレベルを天井なしに考えているきらいはあるように感じましたが、考えすぎですかね?

浮月斎 野々村さんはブリテンにどういうトータルな評価を与えているかわかりませんが、英国の伝統的「歌」の詩情の流れからみていくと、有名な作品が多い割には大したことのないものが多すぎるという感がありますね。
野々村 基本的にはオペラ作曲家で、しかしその様式では表現しきれない内面を、独奏曲〜室内楽に吐露した作曲家だと捉えています。
「基本的にはオペラ作曲家」というのは正しいと思います。ただ、オペラというフレームからすれば、魅惑的な歌を作り出す資質に欠けている問題はあるとは思いますが。タイトルは失念しましたが、彼の室内オペラもあんまり面白くなかった。彼は『ピーター・グライムズ』の成功のせいか、あのあと声楽作品を延々と書いているけれど、素晴らしいと言えるものがまるでないんですね。私はずっとそこが引っかかっています。
「独奏曲〜室内楽に吐露した作曲家」というところは、そうなのかなぁと判断留保状態。まだブリテンの室内楽作品を十分に聴きこんでいないからわからないだけかもしれませんが...。

ところで、私の場合、英国音楽に関しては、20世紀少し手前からの英国音楽の水脈と分水嶺がどこかを探してみたいというごく自己満足的勉強の一環になっているようです。

野々村 浮月斎 「基本的にはオペラ作曲家」というのは正しいと思います。ただ、オペラというフレームからすれば、魅惑的な歌を作り出す資質に欠けている問題はあるとは思いますが。
ええと、調性音楽の書き手としては、確かにプーランクやショスタコのような才能はないと思いますね。でも、晩年の半音階的な作品には、私は強く惹かれるのです。

浮月斎 タイトルは失念しましたが、彼の室内オペラもあんまり面白くなかった。
もしこれが『カーリュー・リヴァー』だとすると、浮月斎さんと私のブリトゥン観が全く一致しないのは、しかたないかもしれません。

浮月斎 ところで、私の場合、英国音楽に関しては、20世紀少し手前からの英国音楽の水脈と分水嶺がどこかを探してみたいというごく自己満足的勉強の一環になっているようです。
私も、ティペット/ブリトゥンとバートウィッスル/P.M.デイヴィスの間のミッシングリンクが存在するのかどうかには興味がありますね。この断絶の大きさは、ヨーロッパ大陸やアメリカの比ではない。


浮月斎 野々村 ええと、調性音楽の書き手としては、確かにプーランクやショスタコのような才能はないと思いますね。でも、晩年の半音階的な作品には、私は強く惹かれるのです。
ああ、なるほど。よくわかります。むしろ私はああいう方がブリテンの背伸びかと思って敬遠していた風ですね。食わず嫌いとも言えます。

浮月斎 タイトルは失念しましたが、彼の室内オペラもあんまり面白くなかった。
野々村 もしこれが『カーリュー・リヴァー』だとすると、浮月斎さんと私のブリトゥン観が全く一致しないのは、しかたないかもしれません。
『カーリュー・リヴァー』です。室内オペラはあともう1作あったかと思いますが、そちらも同じ感想だった気がします。この作品の評価が違うと「ブリトゥン観が全く一致しない」ことになるのかまでは結語はできないのですが、少なくとも現状、ブリテンに対する見方は野々村さんとは一致点が少ないというのは確かですね。もう少し自分なりに後半のブリテンを辿ってみないとわかりませんが。

野々村 私も、ティペット/ブリトゥンとバートウィッスル/P.M.デイヴィスの間のミッシングリンクが存在するのかどうかには興味がありますね。この断絶の大きさは、ヨーロッパ大陸やアメリカの比ではない。
20世紀前半はある意味で、乱水脈な部分があるのですが、50年代以降になるともともと持ってきた地下水脈を断ちはじめるような気がしています。現代音楽のメガトレンドやベクトルとどれだけ乖離と緊合とを繰り返しているか、よく勉強する必要もありそうですが。ティペット/ブリトゥンは私も興味がありますが、ティペットの作品、オケものが面白くないのでまだよく聴きこんでいけていません。(^^)





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