4.

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Vivaldi : The Seasons
( REVELATION : RV10043 )
- The Seasons op. 8
- Double Concerto for Two Horns
- Double Concerto for Two Oboes
Moscow Chamber Orchestra
Rudolf Barshai (dir)
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Bach & Haydn : Piano Concerto
( ROYAL CLASSICS : ROY 700942 )
- Bach : Piano Concerto No. 1 in d minor BWV1052
- Bach : Piano Concerto No. 2 in E major BWV1053
- Haydn : Piano Concerto in D major
Vasso Devetsi (pf)
Moscow Chamber Orchestra
Rudolf Barshai (dir)
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バルシャイとモスクワ室内管に魅力を感じ、残された録音を蒐めていたことがある。例えば、バルトークの「弦楽のためのディヴェルティメント」の鋭利さ、フレージング、ヴィブラートなどの完璧な統一には、舌を巻いたものである。マリナー&アカデミーが現代ものをやるような味わいとは全く違い、バルシャイらには、悪く言えば泥臭さと言えようが、隈取りの濃さやロマンチックな陰翳がしっかり定礎されている。
その彼等が、ヴィヴァルディや JSB をやるというのも不思議な気がしたが、それらのアルバムが DECCA から出ていて、ヴィヴァルディの「四季」「調和の霊感」など、古楽ばやりの今日には有り得ない濃厚で、完璧なアンサンブルを聴かせてくれた。大変興味深かったのは、同じ頃に出回っていたミュンヒンガー盤やマリナー盤に比べ、風趣はそれらより旧い時代の感があるのに、ひとつひとつのフレーズや楽音がこれほど明晰にかつリジッドに聴き取れる分解能が無理なく同居していることであった。
工藤氏がバルシャイの「四季」を取り上げており、DECCA とは別の音源とわかったので、聴かねばなるまいと入手。その際、JSB とハイドンのピアノ協奏曲の録音も発見。ともに聴く。どちらも 60 年代の演奏。「四季」は、67 年 5 月の録音。かつての DECCA 盤ほど弦が艶やかに聞こえないのは、DECCA 特有の音づくりも絡むので、仕方なしとしよう。しかし、だ。放送用音源(ライブ)らしいが、どうしてどうしてこの完璧な合奏力! 隅から隅まで中身のぎっしり詰まった味わいだ。
JSB の方はしかし、いつものリジッドかつ厚手の音という実感はあまりないが、ニ短調協奏曲あたりはやはりロマンチックでありながら、あの独特の完璧な合奏力がちらりちらりと顔を出す。しかしハイドンはどうも中途半端。こういう曲では、キャラクタの付与がなかなかできにくいのかもしれない。ただ颯爽と流さず、丁寧なフレージングに徹する。それもまた彼等らしい。
[附記 : 990822]
後日、中古盤屋で Devetsi らとの JSB のピアノ協奏曲集の LP(2枚組)を見つけた。バルシャイもモスクワ室内管時代の録音がなかなか reissue されないのは残念である。
3.

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J.S. Bach : Goldberg Variations
( FIREBIRD : KICC 224 )
- J.S. Bach : Goldberg Variations
Masa'aki Suzuki (cem)
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WTK(通称『平均律』)第 2 巻録音の前に、ゴルトベルク変奏曲が出て了った。鈴木師の演奏は、生気溢れる愉悦と豪快さが面白いが、これも秀演である。但し、残念ながら今一つ腑に落ちないところもある。例えば、装飾音の豊かさやチェンバロの響きと録音については申し分ないが、ジャック・オッフなどと同じく、特に後半の変奏では、曲中のテンポが揺れすぎて、音楽の流れに妙にひっかかる。もっとストレートに弾いて欲しかった。またタッチも総じて好ましいものではあるが、我が好みからすれば不満を感じなくもない。
例えば、私的にこの曲でのピアノがあまり好きではない理由のひとつに、多くのピアニストはバスラインの語尾をきっちりと弾き切ることが多く、それが窮屈に感じてしまうことが挙げられる。尤もピアノでは、そうしないと素人的野放図なタッチになってしまうので仕方がない。しかし、チェンバロの場合、逆に放物線的な発音の弾力性をうまく活かして、語尾はのびのびと響かせる方がいい。スタッカート気味に惹かれると、神経を逆撫でされるのだ。レオンハルト盤が徹底して好きになれないのはそのせいであり、逆にピアノでもグールドが聴きやすいのもそのためだ。鈴木師の場合も、時にバスラインの語尾をぷつりと快活に切りあげるのだが、それが必ずしも心地よさだけにならないのが惜しい。
[附記 : 990822]
富田庸さんが、解説に遂に登場。富田さんは、以前、Early Music-ML にて Bibliotheque Nationale in Paris にあるこの曲のマニュスクリプトについて問答しておられた。最近の音楽学の面白い話題も取り込んでおり、まぁ、興味深い。
2.

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Johann Strauss : Rosen aus dem Süden
( Berlin Classics : 0092192BC )
- Rosen aus dem Süden
- Ägyptischer March
- Tritsch-Tratsch-Polka
- Morgenblätter
- Perpetuum mobile
- Overtüre zu "Wiener bult"
- Im Krapfenwaldl
- Kaiserwaltzer
- Auf der Jagd
Staatskapelle Dresden
Carl von Garagury (dir)
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ガラグリの未購入音盤を見つけたら買うようにしている。ガラグリのウィンナ・ワルツとはイマイチ気乗りしなかったが、聴いてみて吃驚。研ぎ澄まされたアゴーギグ、パワフルかつ優美なオケのドライブ、明解で豊かな音の運びといい、存分に楽しめる。弦のアインザッツの精確な揃え方、縱の線をピシリと決める楽想の結語の仕方など、如何にもガラグリらしい。フレーズの要所を締める味わいは、同じドレスデンでのスウィトナーのウィンナ・ワルツ集にも感じていたことで、ともにウィーン以外のウィンナ・ワルツとしては名盤。
健康的な明るさが強いため陰翳にやや乏しく、響きが肉厚のため生じる野暮ったさが否めないのは、少々惜しいといえば惜しい。これでポルカ・シュネルにもっとスピードがあれば... しかし、「トリッチ・トラッチ」や「常動曲」の愉悦、「ウィーン気質」での快活と耽美との見事な交叉など、ガラグリならでは指揮ぶりではある。
因みに私的ニューイヤー・コンサートとの比較だが、ポルカ・フランセーズとしての解決は別にしても、89 年のクライバーの「クラップフェンの森にて」、93 年のムーティのエジプト行進曲や「狩にて」より、ガラグリの方がストレートな曲の魅力があるように思える(エジプト行進曲は、なぜかアルノンクール&コンセルトヘボウ盤がいまだに面白い...)。
1.

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Bruckner : Symphonny No. 8, Mahler : Symphony No. 5
( First Classics : FCM-2003-4 )
- Bruckner : Symphonny No. 8 in c minor
- Mahler : Symphony No. 5 in c-sharp minor
Bavarian Radio Symphony Orchestra
Rafael Kubelik (dir)
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Bruckner : Symphonny No. 8
( CARLTON : 15656 91922 )
- Bruckner : Symphonny No. 8
Hallé Orchestra
Sir John Barbirolli (dir)
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ブルックナーの 8 番は滅多に聴かないが好きな曲だ。ただ、ブルックナーにのめり込むと他に何もできなくなるので、正気の時は聴かない。鈴木さん@Syuzo.com で少し前、クーベリックの上記 CD を紹介。いづれ聴いてみようとは思っていた(但し、鈴木さんはマーラーの方を激賞していたが、ブルックナーの評価は定かではない)。これもまたクーベリックらしい響きである。ヴァイオリン群の厚い響きと昂揚するマッシブな低弦群が、ひたひたと引いては寄せ、寄せては引く。クーベリックのブルックナーでは、さすがに爆裂する荒さはないが、音楽の波は意外に大きい。しかし、響きは絹の織物のようで、ごつい飛沫はかかってこない。壮麗というよりは、大きな波動に包まれるという感じかもしれない。僅かに空中波ノイズが結晶、ラジオ音源だろう。
それから、先日某所で聴き、爆裂演奏と思われたバルビローリ&ハルレ管の 70 年のライブ盤を買い、並行して聴く。白熱度は十二分だが、とても同じ曲とは思えず、バルビローリのイメージも変わった。1 楽章冒頭があまりにゆっくりなので、この CD はカット版ではなかろうかと不安が過ぎるのも束の間、どんどん加速し始め、速い速い。2 楽章も速すぎる。おまけに金管は外しまくり、弦は派手にすすり泣き、もうやめとこかと 3 楽章に入ると、甘美に噎ぶ。しかしやはり速い。4 楽章は頂点のもって行き方には今一つ疑問。妙にねっとり情緒的。全般、妙に音程がよくないのが気になる。
聴いた後、先日セルの件で激励のメールをいただいたブルックナーの 8 番好きの「牙科吹上」を覗いてみる。バルビローリがあったが、そう悪い評価でもなかった。
[附記 : 990822]
悪ノリ部分は削除したが、しばらく陽の目を当てなかった文章である。再掲したのは「牙科吹上」の記述があったからだ。ろくな文章も纏められぬ web サイトの多いご時世、こういう文章の面白いサイトが「単一クラシカルサイトではないから」と云って忘れられるのは惜しいことである。
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