Wagakokoro no Ressentiment / 1997.05


2.



PHILIPS : PHCP-3871


Lutoslawski conducts Lutoslawski
( PHILIPS : PHCP-3871 )
  1. Symphony No. 3 (1983)
  2. Les Espaces du Sommeil (1975)
Dietrich Fischer Dieskau (brt)
Berliner Philharmoniker
Witold Lutoslawski (dir)


ERATO : 4509-91711-2


Lutoslawski Orchestra Works
( ERATO : 4509-91711-2 )
  1. Concerto for orchestra (1954)
  2. Symphony No. 3 (1983)
Chicago Symphony Orchestra
Daniel Barenboim (dir)



ルトスワフスキの交響曲第 3 番。自作自演の録音があるとは知らず、BPO とのセッションだったので、例の互助会にて購う。作曲者が生真面目に棒を振っているだけだとしても、時折聞こえる、BPO の底深い音の綾に幻惑される。バレンボイム& CSO 盤と聴き比べてみる。やはりバレンボイムの方が、表現の豊かさとバランスの微細な平衡感覚では上だし、CSO も完璧な演奏。ただ、作曲者盤は BPO ならではの音の広がりがあり、響きの点で許してしまえる。歌曲集「眠りの空間」を初めて聴く。デスノスのテクスト(詩)と相俟って、内視的ビジョンの音化が玄妙に響く。

余談。「管弦楽のための協奏曲」は、小澤& CSO による(EMI盤)切れ味の鋭さが、今でも好きである。バレンボイム盤もうまいが、この曲なら小澤盤を推す。



[附記 : 990814]

特にどうということもなく、ルトスワフスキの交響曲第 3 番を聴いてきている。好きだと思っていたが、特にそうでもないようだ。「眠りの空間」の方が私的には好きな雰囲気。後にトゥランガリーラに附いていたサロネン盤を聴き、そちらの方が全然うまいと思ったが。




1.



DGG : POCG-1838


Shostakovich : Cello Concerto
( DGG : POCG-1838 )
  1. Concerto for Cello and Orchestra No. 1 op. 107
  2. Concerto for Cello and Orchestra No. 2 op. 126
Mischa Maisky (vc)
London Symphony Orchestra
Michael Tilson Thomas (dir)



このマイスキー盤は、2 年ほど前にリリースされたもの。いつもの某互助会セールで購入。
この録音を聴いてから、ロストロポーヴィチ&小澤盤を振り返ると、やはりそちらは白熱した快演であることを改めて感じざるを得ない。が、マイスキーの演奏は、ロストロに比べると温度感は低いものの、このクールさが本来相応しいように思う。知的にセーブされたという言い方が適当でなければ、作品の性格を素直に引き出した演奏であるといえようか。特に、瞑想な味わいがさりげなく表現され、聴き疲れしない。ロストロのように、前のめりに朗々切々というのではなく、少し距離を置いた冷静な姿勢で十分。第 2 番の方が面白かった。
ティルソン=トーマスのサポートが面白い。テンポの取り方も、妙に軽々しくならない程度にゆったりさせているが、巧妙に仕掛けている。動きのきびきびした明晰なバックである。



[附記 : 990821]

この互助会も、先頃、遂になくなってしまった。残念至極。ポリドール系クラシカル(特に DGG、PHILIPS、LONDON)で積極的に買う心算のない盤を「廉価だから試しに」と買う術として利用してきたのである。
この盤、きりりと締まったティルソン=トーマスのバックが気に入っている。私的には、第 2 番の瞑想的な遊泳が好きだが、チェロが前面で技巧的にぐいぐいやられると却って疲れてしまうのだ。





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