2.

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Schönberg Orchestrations
( RCA : 09026-68658-2 )
- Brahms : Piano Quartet Nr. 1 g-moll op. 25
- J.S.Bach : Praeludium und Fuge Es-Dur BWV552
- J.S.Bach : Choral " Schmucke dich, O liebe Seele " BWV654
- J.S.Bach : Choral " Komm, Gott, Schoepfer, Heiliger Geist " BWV631
Houston Symphony Orchestra
Christoph Eschenbach (dir)
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シェーンベルクの管弦楽編曲だけを、珍しく 1 枚に収めた録音が出た。エッシェンバッハが、ヒューストン響を振ったもの。指揮者エッシェンバッハは、ラジオでは何度か聴いたものの、このコンビ自体、私は知らなかった。ピアニスト・エッシェンバッハについて語れるものはないが、指揮者としての彼は、このアルバムでは入念なフレーズの運びと力強い息遣いを持ち、やや武骨ながらもがっしりした逞しさに漲る。
特にメインのブラームスのピアノ四重奏曲第 1 番は、これまで聴いた中では毛色の異なる味わい。まずデュナーミクの変化に鋭敏。瞬発力や敏捷さではなく「ひたひた感」に富んでおり、金管がやや荒っぽいせいか、かなり力任せに聴こえなくもない。そのくせ緩徐楽章などは克明さと恬淡さとを巧みに切り替え、味のある表現が聴ける。4 楽章などラストに向けた盛り上がりはよいが、かなりゴツゴツしており、それが却って面白い響きとなっている。
JSB の前奏曲とフーガ Es-dur。他盤では小澤盤がある。すっきりまとめた小澤の方がさすがに管弦楽の扱いはうまいとは思うが、エッシェンバッハ盤は肉厚な響きで、底辺のがっしりした推進力。ホルンの強意など裏側の動きにもアクセントを加え、錯綜する響きの要素を堪能できる。むしろこの面白さがたまらぬ。
オケの力量にムラがあるのは残念ではあるし、音楽にまだ青臭さがあるのだが、とても真面目なアプローチによる熱演といえよう。
[附記 : 990814]
アクの強いようで、実は逞しき推進力と肉厚の響き。独逸流の強靱なアウフタクト。そして何より、オケのひたむきな情熱。エッシェンバッハの指揮にこの盤で初めて接したが、平板流麗なだけの指揮者より、遙かに無骨な男らしい音楽づくりの魅力を感じた。パリ管のトロイカ体制から彼が抜擢されたのも、楽員の信頼が厚かったからだそうだが、この録音でも、そうした彼の要素がはっきり顕れている。
1.

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J.S. Bach : Weihnachts Oratorium
( Collins : 70282 ; 3CDs )
- Weihnachts Oratorium ( Part I,II,III,IV,V,VI )
The Sixteen, Orchestra of the sixteen
Harry Christophers (dir)
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かつて美国のクラシカル音楽 ML に参加していた時分−昨年のクリスマス少し前くらいだろうか−、この The Sixteen によるクリスマス・オラトリオが素晴らしいとの風評を聞き、聴いてみたいと思っていた。The Sixteen についてはアカペラものばかりで、JSB はモテットを聴いただけであったが、期待どおりの出来映えで心地よく全曲聴きとおすことができた。
彼等の透明なコーラスは、イエスの生誕の力強いドラマを引き込んで聴かせるというよりは、ややくすんだ幻想的な色調だ。御伽草子のように、楽しく夢見心地を誘ってくれる。管弦楽も、古楽特有のきつい倍音をほとんど感じず、コーラスと非常に高い親和性で統色されている。ふんわり柔らかく、舞い上がるような味わいがあり、全体的に light な仕上がり。深々とした感動より、暖かで心安らぐ味わいがあるといった方が良いだろう。絵画に喩えるならば、シャガールの宗教画のような味わいといえる。
私はリヒター&ミュンヘン・バッハ管の録音をずっと愛聴してきている。リヒターのたゆまざる推進力とドラマチックなこの大曲の演奏に心酔してきた。リヒターに洗脳されてきた者にとっては、この録音では薄味のドラマで甘過ぎると感じるかもしれないが、私はそれもまた JSB と思う。結局、都内で見つからぬまま、これも美国で購入した。Times Square の Virgin Mega Store にて。
[附記 : 990821]
Times Square の Virgin Mega Store は、かなり大きい店舗である。最近ニューヨークへ行った際、34th の市立図書館からの帰途、わざわざ大回りして寄ってみた。しかし今や、東京と比べ、特に品揃えがよいというものでもない。値段も税込みであれば、電網店と互角か。
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