2.
凸月凹日
朝っぱらから経団連会館。経済広報センター主催シンポジウム「The Present State of Japan-U.S. Relation」に。美国シンクタンクのブルッキングス研究所の Steinberg や CSIS の大物 Kurt Campbell など錚々たる米陣の基調講演と対する日本側のコメント。大喜利は討論だが、テーマが散漫かつ時間的制約もあり、御座なりの感あり、勿体ない。日中〜晩まで忙中忙。酒臭い終電の中、小谷野『中庸...』続き。Aziza Mustafa Zadeh の未購入品など FNAC 注文品が届いていた。しかし、さすがに疲れて寝る。
凸月凹日
会議 2 発。晩くまで議事録を書き、疲れ乞いして部下と「みますや」でゆんたく。酒の種類が豊富。先日、日経の焼酎特集で第 1 位だった「佐藤」を頼んだら、品切の由。小谷野『中庸...』を帰りの車中読了。私自身が思い至る話題も多々ある所為か、彼のスタンスには得心。坪内祐三『靖国』批評には成程。また、クック『緋色の記憶』に戻る。睡眠前に、先日中古屋で買ったプロメテウス Ens. の「French Impressions」でも...

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French Impressions
( ASV : CD DCA 664 )
- Debussy : Danse Sacrée et Danse Profane
- Debussy : Sonata for flute, viola & harp
- Ravel : Introduction and Allegro
- Roussel : Sérénade op. 30
Prometheus Ensemble
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ASV は大当たりはないが、外れもない安全レーベルだ。この盤を買ったのは、ルーセルの「セレナード」目当てだが、実のところ、ドビュッシイの「神聖&世俗的舞曲」を CD では持っていないことに気づいた。アンサンブルでの「神聖&世俗」を聴くのは初めて。総じて真面目な演奏だが、やや生硬繊弱な感あり。楽器の個性も少々抑制的か。ルーセルの美しさは、やはりフルートのうまさに多くを負うのだ。
凸月凹日
今週も存外忙しない。音盤も聴かず積みがあるが、今は未読本の方が貯まって了った。クックを読む筈が、田中宇『イスラム VS アメリカ』(青春出版社)に走る。田中@タナカニュース・コムは、フリーの国際ジャーナリスト。彼のメルマガは 16 万人の読者を持つ由。以前、大林師匠に教えていただいた。神経困憊の儘、珈琲漬けで胃袋調子悪し。「八島」でエビ塩ワンタン麺を喰い、早めの帰宅後、鉄鉢袋に封していた厄妄想の澡浴。

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Leclair : Sonates pour violon & basse continie Livre I (extraites)
( ASTRÉE : E 8662 )
- Sonate I en la mineur
- Sonate III en si bémol majeur
- Sonate VIII en sol majeur
- Sonate IX en la majeur
François Fernandez (vn)
Pierre Hantaï (cem)
Philippe Pierlot (viole de gambe)
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Marin Marais : Pièces de viole
( virgin veritas : 5 45266 2 )
- Suite en do mineur du 3me livre
- Suite en sol mineur du 3me livre
- Suite en la majeur du 2me livre
- Suite en fa majeur du 3me livre
Jérôme Hantaï (basse de viole)
Pierre Hantaï (cem)
Alix Verzier (basse de viole)
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バロックのアンサンブルでは、アンタイとセンペが好きだ。跳躍(は)ねるような通奏低音が心地よいビートの如し。これらは毎度のBerkshire Outlet で先月末に拾ったもの。
ルクレールは、フェルナンデスが今ひとつ舞わない感あり。ルクレールのソナタで記憶に残るのは、脂っこいビオンディくらいで、スタンデイジも汲々の様相だったから、聴かせるのは結構難しいのだろう。
マレーの方は、先達盤サヴァール&コープマンによる元気溌剌・空騒ぎとは違った行き方を求めざるを得ないのだろう、知的なまとめ方だ。それにしてもヴィオール系を聴き進むにつれ、マレーが詰まらなく思えてくるのは何故なのだろう。録音のせいなのか、ジェロームのバス・ヴィオールの線がやけに細く聴こえる。(ピエール)アンタイは、この 2 盤とも闊達な跳躍は少ないが、いい味は出している。
凸月凹日
クック『緋色の記憶』読了。『夏草』よりは苦さは減じたが、これもやはり苦い。2 作とも、犯罪というよりは、語り手である主人公の投げかけた言葉が、事件への撃鉄を起こす展開なのだ。苦さの原因はそこだ。先に小谷野『中庸...』を借りた男から、さらに『軟弱者の言い分』(晶文社)も借りる。

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Albert Roussel : Complete Chamber Music
( OLYMPIA : OCD 706 ABC ; 3CDs )
- Piano Trio in E flat major op. 2
- Divertissement op. 6 (for wind quintet and piano)
- Sonata No. 1 in d minor op. 11 (for piano and violin)
- Impromptu op. 21 (for harp solo)
- Deux poèmes de Ronsard op. 26 (for flute and soprano)
- Joueurs de flûte op. 27 (for flute and piano)
- Sonata No. 2 op. 28 (for piano and violin)
- Segovia op. 29 (for guitar solo)
- Sérénade op. 30 (for flute, string trio and harp)
- Duo for bassoon and double bass [1925]
- Aria No. 2 (for oboe and piano) [1928]
- Trio op. 40 (for flute, viola and cello)
- String Quartet op. 45
- Andante and Scherzo op. 51 (for flute and piano)
- Pipe (for piccolo and piano) [1934]
- String Trio op. 58
- Music from Elpénor, Poème radiophomique op. 59 (for flute and string quartet)
- Andante from an unfinished Wind Trio (for oboe, cralinet and bassoon)
Irene Maessen (sp), Paul Verhey (fl), Hans Roerade (ob)
Frank van den Brink (cl), Herman Jeurissen (hr), Jet Röling (pf)
Erika Waardenburg (hp), Jan Goudswaard (gt), Jean-Jacques Kantorow (vn)
Herre-Jan Stegenga (vc), Quirijin van Regteren Altena (db)
Schönberg Quartet
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最近、ルーセルの、特に室内楽がお気に入りである。以前この全集を発見した際、既に not available で口惜しい思いであったが、Berkshire Outlet に出ていたので、10月末に発註、それが届いた。
演奏も比較的水準が高いと思うが、聴いたことのない作品が多々あり、楽しむことができた。フルートとソプラノによる「ロンサールの詩二篇」は素敵な風趣。大体はフルートが入る作品がよい。ルーセルの室内楽は、ビター系のほろ苦さと淡い甘さを持ち、その造形は古典的ながら洒脱に傾く。他方ソナタでは、古典の重い鎧も被る。結果的に、先の ASV 盤にもあるセレナード、ディベルティスマンやop. 40 のトリオなどが好みとなる。

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Aziza Mustafa Zadeh : Seventh Truth (1996)
( COLUMBIA : 484238 2 )
- Ay Dilber
- Lachin
- Interlude I
- Fly With Me
- F#
- Desperation
- Daha...(Again)
- I Am Sad
- Interlude II
- Wild Beauty
- Seventh Truth
- Sea Monster
Aziza Mustafa Zadeh (pf, vo, perc)
Ludwig Jantzer (dms)
Ramesh Shotam (Indian percussion)
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Aziza Mustafa Zadeh : Shamans (2002)
( DECCA : 470 234-2 )
- Holiday Blessings
- Ladies Of Azerbaijan
- UV (Unutma Vijdani)
- Sweet Sadness
- M25
- Ayrilik
- Fire Worship
- Shamans
- Strange Mood
- Uzun Ince Bir Yoldayim
- Endless Power
- Melancholic Princess
- Bach - Zadeh
- Portrait Of Chopin
Aziza Mustafa Zadeh (pf, vo)
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先日、仕事場でのジャズ好き委員と話が出て思い出した、アジザ・ムスタファ・ザデ(日本語での紹介サイトもどうぞ)。2 年ほど前に中野さんや大林師匠にご教授いただいて「Jazziza」を購入以来、機会あれば買い足してきた。今回は最新盤「Shamans」と未入手の「Seventh Truth」。FNAC より。
彼女の場合、アルバムによってコンセプトが大きく変転するので、全貌に関して簡単には結語できない。ピアノもうまいし、クラシカルの要素を混淆しつつ、アゼルバイジャン民謡風 exoticism を打ち出すなど、オリジナリティは高い。だが、結局、音楽の持つ本質的な独創性に欠け、高瀬アキさん信奉者の私のような耳では、大林さんの予言どおり、やがては聴き飽きてしまうのである。それでも新譜はフォローしてみるのだが...
この 2 盤とも、或る意味ではジャズ・ピアニストの父の血とともに、歌手であった母の血を彼女なりに発展させたものである。「Seventh Truth」は、ジャズとアゼルバイジャン民謡の豊かな syncretism ながら、殆どアンビエント的 Fusion になって了った。DECCA 移籍後初の「Shamans」。再び「弾き歌い式」に戻り、或る意味で、彼女のファーストに近い感覚。彼女のファーストが私には一番新鮮で楽しかったが、これは「Seventh Truth」の世界を牽曳しながら、今度はトルコ歌謡を吸収。だが、アルバム全体はもっとバラエティ。「Fire Worship」あたりを聴く限り、更に音楽を内在化し、余計な意匠を廃して音を徹底して抽象化できれば、もっと面白くなる。因みに「Bach - Zadeh」はパルティータ第 6 番のクーラントのアレンジで、意外と楽しい。
余談。大林師匠@東欧ジャズ評論によれば、旧ソ連の最も偉大なジャズピアニストは、アジザが影響を受け、敬愛してやまない父親の Vagif Mustafa Zadeh (故人)らしい。いつか聴いてみたいものである。どなたか、ヴァギフの音盤情報を知っていたら、是非教えてください。
鋭意、次回には続かない(ような気がする)。
1.
○月△日
いい加減な創立記念日。午後休とも明言せず。昼過ぎに仕事を強制終了(や)め、数名で神田「まつや」で酒を飲み、蕎麦を食って解散。その儘石丸電気・三号店を逍遙。新譜に SOLSTICE が多かった。纏まって欲しいものもなく、1 時間以上、棚の内容を網膜に焼き附け、徒手退散。車中、ゴダード『永遠に去りぬ』佳境となり降りられず、乗り過ごして自駅まで戻る。帰宅後、暁までに読了。ずっとハフハフ読ませて呉れた((C)殿山泰司。ん?もう public domain かしらん?)。
○月△日
先日、中野さんから聞いたレコ協協賛系「新品 CD 大ディスカウントフェア」を職場で覗く。クナなど即「sold out」に。成程。大した質量もないのだが、手持ちのないレーヌが 2 枚あり、ものは試しで submit。
大友さん JAMJAM@10月30日臨時増刊は、冨樫森監督『ごめん』の音楽担当の話。東京での上映は 8 日迄の由。会議の関係で今日しか行けぬ。急ぎテアトル新宿へ。うげっという程「千客萬來」。あ、ナニ、水曜で安いからですか?! おいおい、何でオレの前の席にスキンヘッドが 2 人も並ぶんだ?!
さて、登場人物の多くが子供なのはともあれ、子供のベシャリはうまく聞き取れないのです、偏屈(ひとり)者の親爺には... で、期待の「音楽」の方は意外に殆どなく、主だったところは、後半の淡いロマンス辺り。大友さんのバンジョーと近藤達郎さんのハーモニカ。雰囲気が良いので、もう少し音を続けてほしかったけど。エンディングは思わず「あ、大友さんのミックスの音」だ。ビールを飲んで帰る。
○月△日
ゴダード『一瞬の光のなかで』読了。これもクイクイ読ませて呉れた((C)殿山)。今迄の作品に較べ、テーマ的なインパクトが明解に。主題と人物像を見事に収斂させてゆく手管、彼の新たな展開なのかもしれない。
「レコ協バーゲン」の荷が届く。70 % OFF 対象品しか買っていない。思えば、たとえ大幅割引であっても、中古以外に国内リリースを買うなんて、久しくなかったのだった。ジェラール・レーヌの 2 盤を聴く。

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Byrd : Consort Songs & Music for viols
( virgin veritas : TOCE-55005 ; JP )
- O Lord, within thy tabernacle
- In nomine à 5 (I)
- Quis me statim
- In nomine à 5 (IV)
- With lilies white
- Fantasia à 5
- Wretched Albinus
- In nomine à 5 (II)
- Blame I confess
- Prelude & Ground à 5
- Ye sacred Muses
- In nomine à 5 (V)
- Rejoice unto the Lord
- Browning à 5
- Fair Britain Isle
- In nomine à 5 (III)
Gérard Lesne (alt)
Ensemble Orland Gibbons
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Vivaldi : uvre sacrées pour soliste et double orchestre
( virgin veritas : TOCE-55011 ; JP )
- Salve regina RV 616
- Introduzione al Miserere RV 641 " Non in pratis aut in hortis "
- Concerto per violino in do maggiore RV 581 ( per la Satissima Assenzione di Maria Vergine )
- Introduzione al Gloria RV 637 " Cur sagittas, cur tela, cur faces "
- Salve regina RV 618
Gérard Lesne (alt)
Fabio Biondi (vn)
Il Semnario Musicale
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まずバード。「イン・ノミネ」を主とする 5 声のヴィオール・コンソート曲とコンソート・ソングとを交互配置したアルバム。心地よい世界。もともとコンソート・ソングは、器楽合奏が「伴奏」という形ではなく、あくまで歌手を一声部としてポリフォニックに形成する音楽の由。レーヌは、元々アクの強さを押し出す人と思うが(元ロック・シンガー説の真偽は不明)、ここではヴィオールの重奏と和合し、典雅かつ繊細な陰翳を含ませ、私には馴染みの薄いもうひとつのバードの世界を描く。例えば、ジョクジャカルタの宮廷ガムランには、故人を花に譬える頌歌があるが、「With lilies white」もマタイ 25 章の意匠を映じつつ、美しき花への転生で故人を讃える。
一方のヴィヴァルディは、Harmonic Records に「Stabat Mater」等の宗教作品を収めた佳盤があり、続篇的な当盤も悪くない。但し、ビオンディによる聖祝日の協奏曲を敢えて加えずとも、十分纏まるような気もする。ヴィヴァルディの宗教作は、一部の作品を除けば、一曲一曲の聴き映えがしないというか、金太郎飴式、似たような音楽に聞こえなくもない。それではダラピッコラの言葉になってしまうか...
○月△日
ゴダードの最新訳『今ふたたびの海』に行く前に、T・H・クック『夏草の記憶』を読む。遅読ゆえ、通勤用は一気呵成には読めぬから、少しずつ事実が滲み出る系ミステリは、記憶持続が続かず苦手。というのも、大体、気分で 2 - 3 系統の本をスイッチしながら並行読みするからだ。途中棄権しようかと思い、布団で寝転んで読むうちにはまり、キイキイと((C)殿山)一気に読み下す。むぅ、読了感が実に独特。ゴダードも殆ど Happy Ending がない暗さだが、これは苦い、苦すぎる。でも素晴らしい。「記憶三部作」は続いて『緋色の記憶』に入るが、同僚に借りた小谷野敦『中庸、ときどきラディカル』(筑摩書房)が無茶苦茶面白く、そちらに没入。
「レコ協バーゲン」荷の続き。全部を書く気はない。うち 1 枚。息子ヤルヴィによるベルンシュタイン、いやバーンスタイン作品集。彼がレニー師匠の弟子とは知らなんだ。バーンスタインの作品なんぞ、もっと裸婦に、否、ラフに、気楽に聴きたい。これはこれでよいが、ちょっと細密に捉えようとしすぎる気もする。

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Bernstein : Symphonic Dances from "West side Story" etc.
( virgin classics : TOCE-9857 ; JP )
- Prelude, Fugue and Riffs
- Facsimille ( Choreographic Essay for Orchestra )
- Symphonic Dances from "West side Story"
- Divertimento for orchestra
Sabine Meyer (cl), Wayne Marshall (pf)
City of Birmingham Symphony Orchestra
Paavo Järvi (dir)
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またもや、マーシャルがこんな処に顔を出している。あんた、この手は程々にして呉れんと、本業を頼んますでぇ、ホンマ。「トゥナイト」など入っていないということで敬遠され気味のシンフォニック・ダンス。でも管弦楽として聴く分には、私はこれが意外に好きである。昔、小澤がサンフランシスコ響と DGG に録音したものは、ヤルヴィに較べればずっと雑だけれど、結構、管などは普段着感覚だったと思う。パーヴォの感覚からすれば、このあたりのバーンスタインよりも、交響曲系のシリアスな方が肌に合いそうに思う。因みにパーヴォは、坪内祐三ふうに附説しますれば、先の小谷野と同じ 1962 年生まれである。
鋭意、次回に続く(ような気がする)。
以前、中野さんに教えてもらい、大友良英さんの「JAMJAM日記」を定期購読。元祖・殿山泰司の「バカヤロー!!」「死ね!!」などという激烈なジャブはないけれど、なかなか味があって面白い。でもツアー系のお話になると、旅情記・御当地食物編になったりと、その辺もまた「JAMJAM日記」たる所以か。
大友さんの上記サイトの中で「人生の実用書」という、彼の愛読書紹介がある。他人の書架を拝見するが如く、以前、興味深く読ませていただいた。
ベイリーの『インプロヴィゼーション』は、まだ品切の儘。前・新装版を図書館で借りて読んだが、重版、何とかしてください、工作舎! 佐々木敦『テクノイズ・マテリアリズム』(青土社)はここで知り、先月買って一気に読んだ。私のような armchair listeners のノリでは理解しきれない鮮烈な現場の匂いがあり、それもまた魅力的。さて、ここでの一番は、殿山泰司の『JAMJAM日記』と『三文役者あなあきい伝(I・II)』のようだ(微笑)。
私はかなり前に殿山のエッセイは読んだのだが、つい懐かしくなり、文庫で買い直した。『JAMJAM』では、元版あとがきの山下洋輔に続けて、大友さんが文庫版あとがきを書いている。余談だが、ちくま文庫では文庫化されていないものの、泥鰌@二匹目を狙った『殿山泰司のミステリ&ジャズ日記』(講談社)というのも、ほぼ同じノリ(こちらは「ジイチャン!!」の半畳が入る)。
殿山では、私的には『あなあきい伝』や『ニッポン日記』あたりを推したいところ。ま、食指の動く御仁は、ちくま文庫刊行書をひととおり読まれると宜しい。この人、実はとんでもない文化背景があるんですな。ところで、今時の知性派俳優?には、殿山と塁を摩すような境地の方はおられるのだろうか...
ということで、今月は御両所に敬意をば表し、JAMJAM@浮月篇ということにしましょ。長くなるかもしれないし、途中棄権するかもしれない... (2002.11.10 識)
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