7.

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Boëly : Pièces d'orgue & musique sacrée
( Tempéraments : TEM 316021 )
Ensemble Gilles Binchois, Dominique Vellard (dir)
François Ménissier (org)
[ Collégiale Notre-Dame, Dole ; Basilique de la Daurade, Toulouse ]
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The Organ Music of Petr Eben 2
( hyperion : CDA 67195 )
- Faust ( 1980 )
- Four Biblical Dances ( 1992 )
Halgeir Schiager (org)
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山野楽器、JPC にて。
珍しいボエリ( 1785 - 1858 )単独のアルバム。アンサンブル・バンショワとのアルテルナティム風なアルバム・コンセプトは、同じ Tempéraments でのモロ神父との「Tientos y Glosas en Iberia」以来。このボエリは、この作曲家の概要を知るには非常に得難い内容と出来映え。ボエリの単独アルバムは、70年代のジャン・ボワイエ(STIL)やダニエル・ロート盤(EMI)程度しか思い浮かばないが、ボエリ紹介の筆頭として当盤を推す。また、録音の少ないドールのオルガンが美しく録れているのも特筆。メニシェルは手堅い演奏ながら、ボエリという作曲家の古典的傾向がよく理解でき、好ましい。
特に声楽曲「Stupete gentes」を聴いた印象が大きいが、ボエリは、彼の一世代前のセジャンやラソー、またやや後代のルフェビュル=ウェリなどに比べ、作風は明らかに古典へ向かっている。フランスにおいて JSB のオルガン作品の価値を最初に認めたオルガニストだそうだが、確かに、かなり以前の古典期に戻ろうとしている雰囲気がある。その意味でも、彼は時代からやや孤立した真面目な作曲家であったのだろう。
ノルウェーの人、シィアゲル(読み方不明)によるペーテル・エーベン第 2 集。
前回は「ヨブ」、今回は代表的大作「ファウスト」が主皿。全く瞠目すべきドラマだ。「4 つの聖書の舞曲」にも興味津々。第 4 曲あたりは技巧的な華も素晴らしい。泥臭さのようなものに薄いかもしれないが、シィアゲルの斬れ味鋭利な冷徹さが、逆にこの明光の見えぬ晦渋な作曲家の敷居を低くして呉れてもいる。エーベンは、全く厳格な音楽性、音的想像力の豊かさのみならず、オルガン演奏の技巧性という点でも、今世紀のオルガン音楽の中でユニックな位置を占めるとともに、破格に面白い。続編を待ち望む。
6.

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Barber : Three Essays for Orchestra etc.
( CANDOS : CHAN 9908 )
- Three Essays for Orchestra
- First Essay op.12
- Second Essay op. 17
- Third Essay op. 47
- Excerpts from " Vanessa "
- Intermezzo
- Under the Willow Tree
- Music for a Scene from Shelly op. 7
- Medea's Meditation and Dance of Vengeance op. 23a
Detroit Symphony Orchestra
Neeme Järvi (dir)
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Barber : Cello Concerto etc.
( NAXOS : 8.559088 )
- Cello Concerto op. 22
- Medea Ballet Suite op. 23
- Adagio for Strings op. 11
Wendy Warner (vc)
Royal Scottish National Orchestra
Marin Alsop (dir)
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サミュエル・バーバー 2 盤。石丸電気 3 号店とTower Records 吉祥寺 にて。
私がバーバーをそこそこ聴くのは、「英国作曲家への漸近線」と勝手に決めつけているからだと思う。その意味でバーバーは、ブリッジ的苦みやモラン的な叙情性もあるが、どうも頻繁に杜絶してしまい、持続性がない。彼はもっとだらだらと叙情を綴れば良かったのだが、彼の潔さ(知性というべきか)はそうさせなかった。特に彼の無調はエピソード風に割り込むことが多く、底流に有している調性の息の長いメルトダウンを寸断してしまうのである。そこに彼の潔さの持つ半端さを感じていた。だから、逆に統一的なカラレーションで塗り潰してしまう演奏ならば、そうした半端さが弱まるかもしれないと考えていた。
その仕事人こそ、ヤルヴィではないかと思う。以前、交響曲盤(CHANDOS)を聴いた時も感じたのだが、彼のバーバーは非常に面白い。何よりバーバーの淡麗なロマンが、北欧風の透徹した詩情、或いは英国風の苦みある淡い情念のようなものへ染めあげていることだ。ヤルヴィのアプローチは、無調風の割り込みをきれいに前後と融け合わせ、そのつなぎを完全に塗り潰している。お陰で「Under the Willow Tree」を聴いていると、旋律性の濃いフランク・ブリッジのようにも感じたくらいだ。詩的風趣を持つバーバー演奏として、特に第 1・2「エッセイ」の北欧音楽風な香りは好ましく感じる。
エルソプ盤。こちらも交響曲の第 1 集を取り上げたことがあるが、生真面目さが印象に残った。今回もその印象から外れない線上にあるようだ。チェロ協奏曲は、ソロ、バックとも線が細いように思えるが、表現の繊細さはその分豊かだとも言える。この曲、ヴァイオリン協奏曲ほど甘美ではないし、ピアノ協奏曲ほどの透徹さもないが、少なくとも 3 楽章の蜥蜴の尻尾風味は変わらず同じである。「メーデイア」組曲は全部聴いたのは初めてだが、面白い作品。この演奏の「アダージョ」は、結構、原曲の味わいを想起させる。
5.

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Renaissance Masterpieces Vol. III : Eustache du Caurroy
( COLLINS CLASSICS : CD 14972 )
- Veni sanctus spiritus
- Missa Pro Defunctis:
- Requiem
- Kyrie
- Si ambulem
- Domine Jesu
- Sanctus
- Agnus Dei
- Lux aeterna
- Benedicamus Domino
- Ave Maria
- Ave virgo gloriosa
- Salve Regina
- Christe, qui lux es ( Preces Ecclesiasticae )
- Christe, qui lux es
- Ne gravis
- Memento nosti
- Victimae Paschali
The Choir of New College, Oxford
Edward Higginbottom (dir)
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du Caurroy : Requiem pour les funérailles d'Henri IV
( CALLIOPE : CAL 9295 )
- du Caurroy : Missa Pro Defunctis
- Requiem aeternam
- Kyrie
- Psaume XXII, verset 4
- Antiphona ad offentrium
- Sanctus
- Pie Jesu
- Agnus Dei
- Lux aeterna
- Requiem aeternam
- Libera me
- Le Jeune : Emendemus in melius
- Le Jeune : Benedicite Dominum
- Le Jeune : Pourquoi font bruit, Psaume II
- Goudimel : Pourquoi font bruit, Psaume II
- Le Jeune : Qui est-ce qui conversera, Psaume XV
- Goudimel : Qui est-ce qui conversera, Psaume XV
- Goudimel : Cantaz a Diu, Psaume XCVI
Ensemble Jacques Moderne
Joël Suhubiette (dir)
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...' ( du Caurroy ) était sans rival pour la grande harmonie de sa composition et pour son riche contrepoint... tous les compositeurs français le considèrent comme leur maître ' |
from Marin Mersenne " Harmonie universelle " (1636)
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ウスタシュ・デュ・コロワ( 1549 - 1609 )を讃えて。
マラン・メルセンヌ( 1588 - 1648 )は、コロワを「見事な和声、豊かな対位法では至高の人であり続けた。フランスの作曲家は皆、彼を大先達と見做している」と激賞。コロワはまさに美しい... 私もそう嘉(よみ)しよう。
対位声部の豊かな房にあって実に清楚な佇まい、高貴なる調和が確固としてある。だが、ファンタジーのような器楽小品を除くと、録音は非常に少ない。この 2 枚は、彼の宗教作品を収録した録音の一つである。
コロワが殆ど演奏されない大きな理由は、信頼に足るエディションがないことらしい。「Missa Pro Defunctis」を例にとっても、ここに挙げたオックスフォード・ニューコレッジ合唱隊盤とアンサンブル・ジャック・モデルヌ盤とでは、その構成が大きく違うことを見てもおわかりだろう(音楽学的容喙はこれ以上やらないできない)。
ニューコレッジ合唱隊盤に聴くコロワは、現代演奏のパラダイムに置換した味わい。コロワとはどういう作曲家かを大まかに知るには良いし、聴くに大変心地よいのだが、しかしこれでは、ヴィクトリアやロボを聴いているような錯覚に陥る。コロワが元来持つ、清楚な和声スペクトラムからはかなり離れている。
ジャック・モデルヌ盤は、コロワの元型イメージに近くなる。この盤は「アンリ 4 世治下のフランス音楽」の副題を持つとおり、ル・ジュヌ、グディムルの作品が併置されている。ル・ジュヌはコロワの先達。竹帛に名を垂る宮廷詩人バイフ( Jean-Antoine de Baïf )との「詩と音楽アカデミー( Académie de Poésie et de Musique )」の活動は有名である。ル・ジュヌの作品と比べるとわかるが、コロワは音の動きがそれほど大きくない割に、音楽が静かさを内包しつつ、呼吸するように広がってゆく。
そういえば、コロワは musique mesurée、即ち、シラブルの長短と音の抑揚を紐帯する実験を、後期の作品で行っていたのである...
4.

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Wassenaer : Concerti Armonici No. 1-6
( hyperion : CDA 66670 )
- Concerto No. 1 in G major
- Concerto No. 2 in B-flat major
- Concerto No. 3 in A major
- Concerto No. 4 in G major
- Concerto No. 5 in f minor
- Concerto No. 6 in E-flat major
The Brandenburg Consort
Roy Goodman (dir)
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Berkshire Outlet より。
オランダの人、ヴァッセナール( 1692 - 1766 )のコンチェルト・アルモニコ集。JSB と時代はほぼ一緒。この時代の同系統の作品群の中では、とりわけ美しく魅惑的な曲集だと私は思っている。
初めて聴いたのはコープマン盤なのだが、彼等の演奏が毎度丁寧かつ美麗な化粧を施してしまうので、その分を私が勝手に差し引いていた(笑)。が、グッドマン盤を聴いて、実際、美しい作品群だと再感。偶々 7 月に「Classica Japan」が、同メンバーによる 3 曲を放映。これを見て、全部聴いてみたくなった。グッドマンは、録音数過剰で出来映えにムラが多いという印象を断ちがたいのだが、ここではコープマン同様、滴るような美しさが溢れる。ソロの交錯の彩り、ふくよかな装飾、キレのあるリズムなど、曲調の豊かな変化が楽しめ、「美しき古楽」(私的な揶揄のつもりである)推進のひとつの形であろう。
ところでヴァッセナールも、ペルゴレージの作品集(Opera Omnia)に間違われて突っ込まれた一人。私もうっかりしていたが、第 2 番 4 楽章は、確かにストラヴィンスキー「プルチネッラ」の「タランテッラ」の原曲だった...
3.

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Fauré : Mélodies
( ARCANA : A 28 )
- Mélodies de Venise op. 58 [ Paul Verlaine ]
- La Bonne Chanson op. 61 [ Paul Verlaine ]
- Deux Mélodies op. 76
- Le parfum impérissable [ Leconte de Lisle ]
- Arpège [ Albert Samain ]
- Deux Mélodies op. 83
- Prison [ Paul Verlaine ]
- Soir [ Albert Samain ]
- Mirages op. 113 [ Baronne de Brimont ]
- L'Horizon Chimérique op. 118 [ Jean de la Ville de Mirmont ]
Thierry Félix (br)
Erika Guiomar (pf : concert Erard, 1921)
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Somervell : The Shropshire Lad, James Lees Wife
( COLLINS CLASSICS : CD 15222 )
- O mistress mine
- Orpheus with his lute
- Sweet Kate
- Songs of Innocence ( 4 pieces )
- 3 pieces from song-cycle " Maud "
- James Lee's Wife ( 11 pieces )
- The Shropshire Lad ( 10 pieces )
Patricia Rozario (sp), Catherine Wyn-Rogers (ms), Christopher Maltman (br)
Graham Johnson (pf), The Duke Quartet
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( On Tue, 11 September 21:45 +0900 ) Brutal attacks we watched.
We'd like to extend our deepest condolences to many victims...
Berkshire Outlet より。同時多発テロ事件の数日前に発註した。が、事件直後、美国発国際デリバリが全て停止。恐らく 1 ヶ月程かかると予想(おもっ)ていた。が、航空機の離発着解禁から数日で届く。今や世界の物流は一瞬たりとも止まることを許されない、凄い速度かつ量なのだと改めて知る。
昼に未だミンミン蝉、暮は茅蜩(ひぐらし)、宵は鈴虫。晩夏なのか孟秋なのか... 可逆的な季節の境界...
ARCANA レーベルからフォーレとは何の謂かと興味。エラールの 1921 年コンサート・グランドに所由ありか? 以前聴いた、エグモント&インマゼール(こちらのエラールは 1897 年)による同じフォーレの歌曲集(Channel Classics)には、詩魂を恵恤(めぐ)まれたのだった。期待。各々重複する収載曲も多い。
傍で朗読(かた)りかけて呉れたエグモントから、フェリクスは小コンサートの雰囲気に。もう少し静かな語り口でもいい。エラールの楽器は、1897 に比べると、日溜まりに漂う甘く軽やかな匂いから、少し遠くなった(尤も弾き手のせいでもあるかも)。だが、ここに聴く愛聴曲「幻想の水平線」は、宵の色へ寂然と滲んでゆく。やがてパンゼラ夫妻の録音を棚から探している自分...
ソマーヴェルの歌曲に動いたのは、今年はじめ。特に「A Brocken Arc」は良かった。今度はコリンズから「英国歌曲シリーズ」のもと、第六集として編まれた盤。纏まった作品では「Maud」以外の 2 作が主皿。
先般と思いは同様、詩想と一となった美しい歌ばかりである。だが、甘美という陽光が遍く素直に当たるためか、陰翳という情感の苦みに弱く、それが冗長に転じてしまうことも確か。以前も感じたが、彼の「Shropshire」は、他の作曲家より甘美に支配されている。女声歌曲では、その傾向をさらに強く感じてしまう。尤も、女声で聴く英国歌曲を好ましく思うのは、私はディリアス(歌詞の出所は殆ど英国に非ずだが)だけかもしれない。なぜバリトンの英国歌曲に自分が惹かれてしまうのか、その理由をいつか確かめてみたいものである。
2.

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Blossom Dearie : Give Him the Ooh-la-la
( verve : 314 517 067-2 )
- Just One of Those Things
- Like Someone in Love
- Between the Devil and the Deep Blue Sea
- They Say It's Spring
- Try Your Wings
- Bang Goes the Drum ( and You're in Love )
- The Riviera
- The Middle of Love
- Plus Je T'Embrasse
- Give Him the Ooh-la-la
- Let Me Love You
- I Walk a Little Faster
- Give Him the Ooh-la-la (alternative take)
Blossom Dearie (vo, pf)
Herb Ellis (g), Ray Brown (bs), Jo Jones (d)
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| Douce dame jolie, | | 心とろかす 麗しき女(ひと) |
| Pour dieu ne pense's mie | | どうか思わないでください、 |
| Que nulle ait singnourie | | あなた以外の誰かが |
Seur moy fors vous seulement.
| | この心を虜にするなどと...
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| from Guillaume de Machaut (c.1300 - 1377)" Douce dame jolie "
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1.

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Louis Couperin : uvres pour orgue
( veritas : 5 61775 2 )
- Invitatoire de la Feste-Dieu
- 5 Fantaisies
- Pange lingua en basse ( à 4 )
- Pange lingua ( 1656 )
- Simphonie
- Fantaisie ( Récit de basse )
- Fantaisie pour les Violes
- Ave maris stella ( en basse, à 4 ; à 3 )
- Fantaisie ( Récit de basse )
- Simphonie
- Ut queant laxis ( à 3 )
- Fantaisie à Paris au mois de décembre 1656
- Duo
- Regina cæli
- Simphonie
- Fantaisie ( Récit de basse )
- Fantaisie
- Fantaisie sur le Cromorne
- Fantaisie sur la 3ce du Grand Clavier avec Tremblant lent
- Fantaisie
- Iste confessor
Jan Willem Jansen ( org : St-Michel, Thiérarche )
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Tower Records 吉祥寺 にて。大林師匠情報により獲得。他評にはこんなものもある。
ルイ・クープラン( c.1626 - 1661 )を讃えて。
オルガン作品では、フランソワよりルイの方が遙かに素晴らしいと私はずっと思っている(「風琴音盤百選」参照)。その割にルイの録音が非常に少ないのは、楽譜所蔵者のオルダム( Guy Oldham )が楽譜供与に吝(しわ)いため、紹介が遅れた由。オムニバスを除き、纏まった録音としては、モロニー(Tempéraments)の全集盤、ドゥルバレ(Arion)**註**、シャピュイ(Archiv)程度に止まる。
さてヤンセン盤だが、佳演である。可憐に美しく和声が響く。非常に澄みとおった響きから立体感が芳しく溢出し、ルイの持つ高貴さを自然に引き出している。但し、この味わいが、逆に一部の pleno の曲で、ルイの素朴で骨太な力強さを少々物足りなくする結果につながるのは、惜しいといえば惜しい。
この場合の力強さとは、力まずに空間を支配する響きの浸透性である。シャピュイ盤がそうだ。清楚な中にも強さに満ちた響きが、神々しさのような光輝を音の中に招来してくるのだ...
それはさておくも、ルイのオルガン作品の録音中、現役盤ではこれを筆頭に挙げたい。
同じ楽器を使っているにも拘わらず、モロニーの録音は、べったり平板な奥行きの演奏。音楽が冗長になってしまう。尤もこのあたり、チェンパリストがオルガンを弾く際の「油断」と言っていいかもしれない。スコット・ロスも同じだからだ。チェンバロで出ていたニュアンスの細やかさが、オルガンではすっかり欠落し、対位法の骨格が浮かびあがってこないのである。
** 註 **
ドゥルバレ盤(Arion)は、恐らく多くはクラブサン用の作品であり、オルダム譜によるオルガン作品ではないものが多いと思われる。
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