5.

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Chants Maronites de la Nativité
( IFO : 05011 )
- Kadichat
- Alléluia, Ya Rabbi
- Alléluia, Ya jrass el farha
- Halla ha dinyi
- Safha jdidé
- Alléluia, bdaya' zgiri
- Mihtar Youssef
- Ayyouha Rabbu Ilahuna
- Hallel, Hallel
- Arsal Allah
- Shubho Ihaw Qolo
- Al Kalima sara jassadan
- Talaa' Wa' du
La Chorale Notre Dam du Liban à Paris
P. Wadih Al Skayem (dir)
Naji Hakim (org : La Trinité, Paris)
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Susan Landale plays Tournemire
( CALLIOPE : CAL 9936 )
- Te Deum laudamus
- Ave maris stella
- L'Assomption from " L'Orgue mystique " nº 35
- Petite Rhapsodie improvisée
- Cantilène improvisée
- Victimae paschali laudes
Ensemble grégorien Magnus Liber
Susan Landale (org : St-Etienne, Caen)
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オルガンふたつで締める。最初は「マロン派クリスマス聖歌」。
大林師匠に聴かせていただき、面白かったので amazon.de から捕った。メシアンの後を嗣ぐパリのトリニテ教会のティチュラー、ナジ・ハキムは、ベイルート出身。レバノンのキリスト教といえば、主にマロン派。マロン派クリスチャンといえば、真っ先にファイルーズ様(彼女にもクリスマス聖歌を歌ったアルバムが 2 種ある)である。
コプト聖歌より一層 Arabic 音律。特に女性の独唱を聴いていると、殆どアラブ歌謡の世界に通じる。ハキムは、この聖歌をもとに、窮めて濃厚な融合的意匠を持った即興を聴かせる。彼の即興への興味もさることながら、特にマロン派の音楽との関わりが注目だった。オルガン音楽は、謂わば西洋キリスト教音楽の「深窓の佳人」たる部類である。これがどんな具合に他家に嫁ぐのか、興味津々であった。
凡そアルテルナティム式キリスト教典礼の音楽として聴くと、仰天する人がいるかもしれない。その場合は、聖歌を聴かずにハキムの即興だけ聴けば、問題なく入り込めるだろう。聖歌のリズムと抑揚をなぞりながら、次第に彼ならではのモザイク的な錯綜技巧が鏤められてゆく。しかも実に楽天的で明るい響きに満ちている。だが、6 曲目など聴いてみると、アラブ風の音律を多少捨象すれば、殆どトゥルヌミール的和声の入れ込み方である。私にとっては、耳に懐かしいふたつの音の融合(アラブとトゥルヌミール)ということで、実に楽しかった。また 7 曲目の即興なども、明るく健康的なメシアン的瞑想といえる要素もあり、ハキムの音楽的源泉が、フランス・オルガン音楽史の奈辺に存するか、さらに理解が進むであろう。
そこで朗報。
ナジ・ハキムは、来年 2 月に来日、自作、即興を主体としたコンサートを行う予定である(於:白石市 CUBE)。詳細はまだ先になると思われるが、CUBE のサイトをご覧下さい。
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もうひとつは、トゥルヌミールの新譜。
スコットランド出身のスーザン・ランデイルは、大林師匠によれば、エーベンの早くからの録音者の由。このアルバムは、デュリュフレが SP から譜起こしした 5 つの即興が主体。興味深いのは、典礼主題とは関係のない「Petite Rhapsodie」と「Cantilène」以外は、全てアルテルナティムで演奏されていることだ。尠なくとも、これらの作品がアルテルナティムで録音されるのは初めてであろう。演奏そのものは「堅実」。際立った特徴(ところ)はないが、纏まった「 5 つの即興」音盤としては、ルフェーブル盤よりお薦めできる。
4.

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Roger Désormière : Scarlatti-Tommasini & Poulenc
( DECCA : LXT 2720 ; LP )
- Scarlatti (Tommasini) : "A Good-Humoured Ladies"
- Poulenc : Les Biches
L'Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire de Paris
Roger Désormière (dir)
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オマケ。ディアギレフものの小編 2 作をカプリングした古い LP。
以前、このスカルラッティ原曲トマシーニ編曲「愉楽的御婦人達」の録音たちを論ったことがあるが、その際、斉諧生氏よりデソミエールの録音がある旨お教えいただいた。先般、美国の某中古店で枚数あわせ盤を探していたら、古いカタログから見つかった。DECCA 盤はあまり明るくないのだが、型番からすると、恐らく 50 年代前半のリリースだろうか。この曲の一番最初の録音かもしれない。
ちょっと甘めだが、パリ音楽院管の音色も楽しめ、そう悪い演奏ではない。しかし、録音が少ない割には、マルケヴィチやアーヴィングの胸を透くような名演があるだけに、印象に残るものではなさそう。プーランクも同じ。ここでも、通常どおりの省略版組曲で演奏される。
3.

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Rumbling Globe Unity Special '75
( FMP : CD40 )
- Alexandres Marschbefehl (M. Mengelberg)
- Rumbling (S. Lacy)
- Into the Valley .... of Dogs, Dreams, and Death (E. Parker)
- Evidence (T. Monk / arr. Schlippenbach)
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これ迄聴いてきたアレックスは、ソロはクールで素敵だが、トリオになると雄叫び系ばかりだった(まぁ、メムバーもアレですからネ)。ライブで聴くならともかく、こんなんばっかですかねぇ...と、やや飽きモード。
と、そこで四方さんに「やっぱりミシャの方が面白いっす」と話したところ、「いやいやアレックスはそれだけに非ず、実に幅広い人ですよ」ということで、以前ご紹介いただいたうちの 1 枚がこれ。FMP のリリースは jpc や amazon.de ですら捕れないので、これも某ネット店から。
のっけから、何やら聴いたことのある素っ頓狂な調子が。あ、こりゃミシャぢゃないの!という訳で、ミシャに始まり、確かにこの「Rumbling」に聴くアレックス集団は、ミシャ及びミシャ集団にひけを取らぬ諧謔精神もちゃんと持ち合わせていることがわかった。アレックスもなかなかの御仁ですね。あとは、音を聴いてますます、井野さんとの『Light Blue』ゲットが目標なり。
2.

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sainkho namtchylak : stepmother city
( ponderosa : cd003 )
- Introductions
- Dance of Eagle
- Like Transparent Shadow
- Order to Survive
- Let the Sunshine
- Ritual Virtuality
- Tuva Blues
- Old Melodie
- Lonely Soul
- Boomerang
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天才サインホ続き。某ネット店から。内緒。
卓れた他流試合を真に可能ならしめるヴォイス・アーティストは、彼女以外にいそうもない。いつの間にやら、瀬戸内寂聴よろしく、丸坊主になってしまった。2000 年リリースで、彼女の最新アルバムらしい。『Amulet』の Rothenberg らも録音に参加しているが、7 曲目がシカゴ録音である以外、ミラノのでスタジオ録音されたもの。
今度は完全なポップスである。エキゾチシズムでお茶を濁していたこれ迄の似非ポップとは違い、テクノポップ?風の作品が多く、斬新な味わいがあり面白い。中でも「Lonely Soul」は、ターンテーブル・プレーを声でやっている(笑)といった感覚。今までの雰囲気で聴けるのは「Ritual Virtuality」くらいか。「Order to Survive」あたりの声帯変化(へんげ)、最後の「Boomerang」の甘い囁きのラストなどなど、これ迄の彼女の世界をかなり大胆に打ち破っている。サインホの芸が広いのも確かだが、彼女は実に幅広い分野を果敢に攻めている。姿勢だけでなく、結果をこれだけ出せるのだから、やはり凄い。アーチストはかくあるべし。
余談。このイタリーの ponderosa レーベルについては、上記にサイトをリンクしてあります。サインホのディスコグラフィあり(画像の DL もできるが、何に使うんだ?)。
1.

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maria joão : danças
( VERVE WORLD : 527 070-2 )
- O vos omnes
- Coisas da Terra
- Várias danças
- Saudosa Malca
- Um dia inteiro
- No dia em que as flores comeram os pássaros
- O Coro das meninas
- Senhora Santa Combinha
Maria João (vo)
Mário Laginha (pf)
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maria joão mário laginha : lobos, raposas e coiotes
( VERVE : 5577 616-2 )
- lobos, raposas e coiotes
- filhotes
- beatriz
- uma casa com gente
- chão
- várias danças
- asa branca
Maria João (vo)
Mário Laginha (pf)
NDR Radio-Philharmonic Orchestra Hannover
Arild Remmereit (dir)
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マリア・ジョアン続き。HMV@で。
「danças」が 94 年、「lobos」が 98 年のリリース。前者はラジーニャのピアノとのデュオ。後者は NDR がコプロデュースし、ピアノと管弦楽をバックに、リリカルな世界を繰り広げる。この 2 枚を聴いて、マリアに対する前月の疑問がほぼ解消された。彼女は、既に jazzy な世界観とは別の道程を歩んでいた訳である。
ここでは、ともにラジーニャの sensibility に盈ち溢れた世界にマリアが舞う。これはこれで楽しい。「danças」では、トラディショナル・アレンジもあるし、マリアのヴォイス・パフォーマンスが楽しめる。だが「lobos」になると、ほぼクラシカルの延長上にある、幻想的詩情世界に完全に支配されている。この美しい世界は、しかし、このコンビによるこの路線での音楽的拡張が行き止まったことも示した。だからこそ、コンセプチュアルかつ異文化音楽家ネットワークへの途を歩まざるを得なかったのだ。そう私には思われる。
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