7.

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Johann Strauss : Grandes Valses
( Musidisc : 330014 )
- Histoire de la forlet Viennoise
- Vie d'Aritste
- Le beau Dannube bleu
- La Chauve-Souris Overture
Sudwestfunk Orchester de Baden-Baden
Georges Sebastian (dir)
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Lalo : Namouna
( URANIA : URLP 7068 ; LP )
- Lalo : Namouna Suite No. 1
- Lalo : Namouna Suite No. 2
- Bizet : Intremezzo from " L'Arlésienne " Suite No. 2
L'Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire de Paris
George Sebastian (dir)
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Lalo : Namouna
( ASV : CD DCA 878 )
- Lalo : Namouna Suite No. 1
- Lalo : Valse de la Cigarette from " Namouna "
- Lalo : Namouna Suite No. 2
- Gounod : Judex from " Mors et Vita "
Royal Philharmonic Orchestra
Yondani Butt (dir)
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今月の最後は、Onofrio 師匠の影響を 2 つ。Project Prof. Onofrius その 3' くらいかな。
まず、今や殆ど忘れられているジョルジュ・セバスチャン。現在、廉価盤ですら殆どリリースされていないのは残念。セバスチャンの詳細経歴が私にはわからないが、ブダペストでコダーイらの下で勉強、ミュンヘンでブルーノ・ヴァルターに指揮法を師事、あとは美国から欧州各地、リオのオペラハウスまでと各地歴任している。ということで、ジョルジュではなく、ゲオルクでもジョージでも読み方は構わぬだろう。私がこれ迄、セバスチャンの指揮で一番印象に残っているのは、ETERNA に残されているマーラーの 10 番のアダージォである。Onofrio 師匠によれば、彼の URANIA のリストのダンテ交響曲は名盤の由だが、未聴。ファウスト交響曲は聴いているが、アルヘンタ盤の方が印象深かったと思う。
さて、最初のシュトラウスのワルツ集だが、残念ながら現在廃盤。Onofrio 師匠よりお借りしたもの。どういう訳か、左右チャンネルが逆。さすがは Musidisc、L-Rの接続し間違い(笑)? ウィンナ・ワルツで、こういう指揮振りには、最近お耳にかかれない。端麗だが辛口に非ず、仄かな甘味が味蕾に融け込むといった感じ。高雅で荘重な面持ちのあるウィンナ・ワルツというべきか。
どちらかといえばシンフォニックな趨勢だが、例えば、ガラグリのように骨格逞しくパワフルに斬り込むやり方とは対蹠的。しかし、ウィンナ・ワルツの腰の強さは存分に残っている。さすがに「こうもり」序曲あたりは優しすぎる嫌いもないではないが、ワルツ 3 曲は聴いていて非常に心地よい。
ということもあり、セバスチャンの URANIA を主に中古盤を探す。オペラ以外で面白そうなものを幾点か買ってみた。そのうちのひとつが、あまり録音には恵まれぬ作品だが、ラロのバレエ音楽「ナムーナ」の組曲。偶々、前月書いたヨンダニ・バット盤も買っていたので、両者併せて聴き較べてみた次第。
音楽自体が全編に亘り魅力的とも言い難いので、平板な演奏では聴き通すのはしんどい。バット盤が持ち前の生命力を遺憾なく発揮、表情艶やかで弾力ある音楽に纏め上げているものの、オケの肌理がやや荒いのは残念。他方、セバスチャン盤は、さすがにオシの強さはないが、実に柔らかく蠱惑的な歌に満ち、淡泊ながらも味わい深い。この辺り、オケの実力の違いが大きいとも言えるが...。先のウィンナ・ワルツ同様、さらりとおいしい部分を引き出してくれる。前月、バットで聴いた同じラロの交響曲と Norwegian Rhapsody の録音がセバスチャンにもあるようで、いづれ手に入れて聴き比べてみたい。
6.

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maria joão : fábula
( VERVE : 533 216-2 )
- fábula
- cor de rosa
- a festa dos gnomos
- josé embala o menio
- claridade
- a bela e a fera
- certeza
- fado do coraçáo errante
- inês
- la tarde
- les douzilles
- beatriz
- duendes
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maria joão mário laginha : cor
( VERVE : 557 456-2 )
- horn please
- há gente aqui
- rafael ou a cor de moçambique
- nazuk
- saris e capulanas
- preto e branco
- charles on a sunday with Sunday clothes
- nhlonge yamina
- a forbidden love affair
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maria joão mário laginha : chorinho feliz
( VERVE : 543 749-2 )
- o chão da terra ( with Gilberto Gil )
- sete facadas
- em tão pouco tempo escureceu tanto
- flor ( with Lenine )
- a lua partida ao meio
- um choro feliz
- a meninha e o piano
- um amor ( with Gilberto Gil )
- forró da rosinha
- água cinzenta
- o recado delas
- sambinha
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送料無料期間に HMV@ で頼んだもの。マリア・ジョアンのその後を追おうと何枚か頼んだが、未だにこれしか届かない。Tower@ もその傾向が強いが、オーダーから納品までの所要時間が jpc 以上に遅い。ほぼ納品絶望なものまでデータベースに載せ過ぎるからである。
さて上記「その後」とは、先にご登場の高瀬アキとの共演盤『 Looking For Love 』以降という意味。アキさんとは 80 年代後半に活動し来日もしたらしい。それ以前はポルトガル国内での活動が主体。アキさんと喧嘩別れした後は、下記アルバムの影の主役マリオ・ラジーニャとの活動となる。
『 Looking For Love 』、この2 人にペデルセンが加わった『 Alice 』でのマリアは、ジャズを軸にしながらも、エキセントリックな歌回しと見事なヴォイス・パフォーマンスで耳を惹きつけたのだが、この 3 作あたりでは、或る意味でジャズは僅かに要素として残るだけで、殆どアンビエントな面持ちのコンセプチュアル系に行ってしまった。彼女の声の面白さを考えると、実に勿体ない。クラシカルな要素の強いラジーニャの作品が多いこともあるが、ジャジィな感覚の中で、彼女の声の七変化が聴かれなくなってしまったのは無念。
96 年の『 fábula 』では、バンドネオンのディノ・サルーシも名を連ねる。ヴォイス・パフォーマンス的要素が少し残っているが、各曲での歌の比重がどうにも小さい。『 cor 』は 98 年、ヴァスコ・ダ・ガマ航路開拓 500 年記念、『 chorinho feliz 』はポルトガルのブラジル発見 500 年記念だそうで、ともに企画もの。『 cor 』では、ボンベイ出身のパーカッショニスト、トリロク・グルドゥが参加、モザンビークやインドに素材を求める。『 chorinho feliz 』はジルベルト・ジル、レニーニとの共演でわかるとおり、ブラジル音楽のコラボ。何だか、植民地回想的企画?ばかり。異文化音楽家ネットワーク拡張への貢献活動は素晴らしいことだが、もはや歌唱という本性から離れ、ひたすらマージナリティ形成の触媒に徹するというのも残念至極。もともとマリアはファド的世界は希薄だが、所詮、こんな音楽だけでは、彼女自身の真の面白さがリマインドされることはないのでは?
5.

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SMOKE
( FMP : CD 23 )
- Smoke ( Schlippenbach / Murray )
- Down The Mission ( Schlippenbach )
- Trinkle Tinkle ( Monk )
- Akiko Ma Non Troppo ( Schlippenbach )
- Angel Voices ( Murray )
- Khumbu ( Schlippenbach )
- Top Dogs Attack ( Murray )
- The Shadow Of The Man ( Murray )
Alexander von Schlippenbach (pf)
Sunny Murray (drums)
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Piano Duo Live In Berlin 93/94
( FMP : OWN-90002 )
- Na,Na,Na,Na ... Ist Das Der Weg ? ( Schlippenbach )
- The Morlocks ( Schlippenbach )
- You Are What You Is ( Zappa )
- Mysterioso ( Monk )
- Ask Me Now ( Monk )
- Pannonica ( Monk )
- Evidence ( Monk )
- Tales Of Something ( Takase )
- Chapelure Japoniase ( Takase )
Aki Takase (pf)
Alexander von Schlippenbach (pf)
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ようやくアレックス旦那(高瀬アキさんの旦那である)こと、フォン・シュリッペンバッハのジャズ聴きに重い腰が上がる。jpc から 3 枚とったうちの 2 盤。これはいつもどおり 1 ヶ月以上掛かって到着。いつも 1 ヶ月で計算しているため、あまり予想外に早く届くと、逆にカード支払い時期の掛かりが心配になる(苦笑)。
最初の『 SMOKE 』は、マレイのドラムとのデュオで、素晴らしい録音。アレックス旦那の打鍵は常に怜悧で緻密、ドイツ人たる鉄壁な知性派ジャズである。こういう表情のジャズは、やはり美国ではあり得ないだろう。モンクの「Trinkle Tinkle」などを聴くと実にクールな印象が濃いが、蒼々と燃えさかるパッションもあり、冴え冴えとした深みのある音楽が見事。
お次は、ご夫妻のデュオ。こちらも非常に濃い内容ながら、二人のピアニズムがこれまた実に対照的であり、だからこそ各々の特徴が際だってくる。アレックス旦那は、知的に研ぎ澄まされた密度の濃い響き、かたやアキさんの方は空間を突っ切ってゆく摩擦熱のような力感が感じられる。お互いがソロで交互にモンクを弾いているあたり、スリリングな対比が楽しめよう。
しかし、折角腰があがった途端、中野さんや四方さんに色々情報を教わるも、買える(available な)盤数も減ってしまい、ちと意気沈没気味。
4.

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Eric Dolphy : Last Date
( EmArCy : 510 124-2 )
- Epistrophy ( Th. Monk / K. Clarke )
- South Street Exit ( E. Dolphy )
- The Madrig Speaks, The Panther Walks ( E. Dolphy )
- Hypochristmutreefuzz ( M. Mengelberg )
- You Don't Know What Love Is ( D. Raye / De Paul )
- Miss Ann ( E. Dolphy )
Eric Dolphy (fl, bass cl, alto sax)
Misha Mengelberg (pf)
Jacques Schols (bs)
Han Bennink (drums)
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Misha Mengelberg : The Root Of The Problem
( HAT HUT : hatOLOGY 504 )
- IC Root No.1 ( M. M + M. Godard )
- IC Root No.2 ( M. M + T. Heberer )
- IC Root No.3 ( M. M + A. Kremer )
- IC Root No.4 ( M. M + S. Potts )
- IC Root No.5 ( M. M + T. Heberer + M. Godard )
- IC Root No.6 ( M. M + S. Potts + M. Godard )
- IC Root No.7 ( M. M + S. Potts + A. Kremer )
- IC Root No.8 ( M. M + A. Kremer )
- IC Root No.9 ( M. M + T. Heberer + M. Godard )
Misha Mengelberg (pf)
Steve Potts (alto & soprano sax)
Thomas Herberer (tp)
Michel Godard (tuba & serpent)
Achim Kremer (prc)
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久々のミシャ爺さん。jpc で先のクレムペラーと共に到着。
ミシャの名を一躍高めたのは、ドルフィー死去直前の録音『 Last Date 』(1964) であった。いま頃聴いてんのかよと嗤われそうだが、そりゃ仕方がない。ご本人作曲の長たらしい題曲『 Hypochristmutreefuzz 』の味わいはともかく、ミシャはこの辺りではネコを被ったまま。尤もこちらはドルフィーの音の飛翔を楽しむためのもので、ミシャを聴くべき内容のものではないけれど。近年リリースの『 Roots of The Problem 』では、いつもの笑いで韜晦する爺さんに戻る。笑いの裏には、シリアスな音響の炸裂、音楽を図太く手なづける計算がちゃんとあり、毎度ながらそのしたたかさには降参させられる。
ミシャを面白いと思ったのは、『 Who's Bridge 』で、歯が欠けるが如く、音を不定形に抜いてゆくお遊びの愉悦が気に入ったことからだ。そういえば、筒井康隆(題名失念)に、1字ずつ仮名が抜けてゆくという大変面白い作品があったけれど、ミシャの笑いとは、その高等(荒唐)遊戯とほぼ同等の過激さに出自するものだ。決してガクタイ屋の隠語的お笑いにとどまるものに非ず。
3.

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Monteverdi : Vespro della Beata Vergine
( Virgin : 5 61662 2 ; 2CDs )
- Vespro della Beata Vergine ( 1610 )
- Psalmus 109 : Dixit Dominus
- Psalmus 110 : Confitebor tibi Domine
- Psalmus 111 : Beatus vir
- Psalmus 112 : Laudate pueri
- Psalmus 116 : Laudate Dominum
- Salve Regina
Tavaner Consort, Choir & Players
Andrew Parrott (dir)
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William Lawes : For ye Violls
( Virgin : VC 7 91187-2 )
- Consort Sett a 6 in F major
- Divisions for two bass viols & organ in g minor
- Consort Sett a 5 in c minor
- Consort Sett a 5 in F major
- Airs for three lyla viols
- Consort Sett a 6 in c minor
Fretwork
Paul Nicholson (org)
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Virgin のバロック録音 2 題。
モンテヴェルディは塔音盤堂の 1,380 円シリーズ。間違えてヒリヤードのマドリガル集を最初に買い、再度買い直した。久々にこの長いヴェスプロを聴いた。パロットの演奏、実に録音もよく素敵な演奏ではある。
が、最近思うに、技術的には宜敷くとも、イタリア・バロック音楽を全く脂気の抜けたような味わいにしたのは、イギリス人の古楽演奏ではないかと思っている。その点、パレストリーナを面白くなくしたのは、圧倒的にイギリス人の録音が多いからだとする Onofrio 師匠とも意気投合する結果となった。この曲集は、かくも淡泊な叙情ではなくて、本来もっと絢爛で肉厚な情念を持った音楽だった筈だと思うのである。これはそういう音楽にはなっていない(そういう演奏があるかどうか知らないが、いづれ探してみようと思う)。
もう 1 盤はフレットワークによるウィリアム・ローズ集。中古屋で。
ローズは、コプラリオの弟子で、1600 年付近のタイやダウランドあたりと 1600 年後半のパーセルらの間に位置する。タイとともに好きな作曲家である。イタリア風快活な舞曲も楽しいが、解決しない不協和音が頻出するなど、劇性すら有する音楽でもある。ローズもムジカ・スペクラティーヴァの水脈を受け継ぐのだろうか? c minor の 5 声のファンタジアにおける 3 曲目のパヴァーヌは、有名なダウランドの「ラクリメ」の主題を用いたディヴィジョン(変奏)となっている。
イギリスの演奏家は、さすがに自国のバロック演奏はうまい。彼等の音楽的曙光はもっと思弁的であり、また内省(或いは内声)的な響きの創意から育まれてきたという点で、ラテンとカトリシズムが交差する辟易するほどの濃厚さは、とても持ち得ないということである。
2.

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SAINKHO : OUT OF TUVA
( CRAMWORLD : CD 07609 )
- Tanola Nomas
- Tchashpy-hem
- Aldan Hoynung
- Bai-laa Taigam
- Fate
- Lullaby For Lambs
- Kolkhozchu-man
- Ritual Song
- Seyd Ozero
- Haraganning
- Chahgaa
- Hymn
- My Tuva
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SAINKHO : naked spirit
( Amiata Records : ARNR 2298 )
- Naked Spirit
- Badjirgal's Wish
- Inuit Wedding
- Midnight Blue
- From Me To You
- Valley of Shadows
- Amethyst II
- Moon Trance
- Long Way Home
- Siber-Shaman
- To the Master Hunashtar-ool
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Sainkho & Ned Rothenberg : Amulet
( Leo Records : CD LR 231 )
- 1st Dance
- Tovarischi II
- Urzup Kherge
- What Shakes
- Lake Song ( Saami traditional )
- Ancient Garden
- Vision ( solo voice )
- At Altitude ( solo sax )
- 2nd Dance
- Slow Rain
- Call & Response / Dance Reprise
- Low & Away
- Tovarischi III
Sainkho Namtchylak (vo)
Ned Rothenberg (alto sax, bass cl, shakuhachi)
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Evan Parker & Sainkho : MARS SONG
( VICTO : cd 042 )
- Song of Eclipse
- Transit of Venus
- Time That Oyher Labyrinth pour Jorge Luis Borges
- Mars Song
- Hurzu
Sainkho Namtchylak (vo)
Evan Parker (alto & tenor sax)
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Project Prof. Onofrius その 3 。
全くもってサインホは天才である。そして恐るべき「声」の持ち主である。既に来日も果たしている彼女の経歴については、こちらをご参照いただくとしよう。恥ずかしながら、私は最近までサインホを知らなかった。このサイトにあるように、日本でも 2 盤は国内流通盤で購入できるが、他盤はネット通販を利用するしかない。あちこちから拾った。『 Mars Song 』は、ひょっとすると現在廃盤かも。
まず『 Out of Tuva 』。これが比較的初期の録音で、一番とっつきやすい。オルティンドーをポップ風にアレンジしたものが多く、彼女の音楽的始原を辿るにも面白い。が、これはあくまで登山道入口。もう少し彼女の才能を知るには、最近リリースされた『 Naked Spirit 』を。こちらではより一層トゥバ声楽を超えた(Hyper of Tuva)独自の境位を形成している。
後半 2 盤は、彼女の骨頂、ヴォイス・パフォーマンス。声のエネルギーの凄さのみならず、声が器楽を超える表現多様性を持つことをイヤというほど味わえる。『 Amulet 』はローセンバーグとの各地でのセッションからセレクトされたもの。『 Mars Song 』もコンセプトは同様。エヴァン・パーカーとのトロント・ライブからのセレクション。実はパーカーとローセンバーグとのセッション盤もあるのだが、各サインホとの録音の方が数段面白いのは、ちと皮肉な話かもしれない。
本来、セッションが白熱してくる際のエネルギー・スパークに於いても、楽器と声の歴然とした違いがはっきり聴き取れるべきなのだが、残念ながら、我が家では、特に『 Mars Song 』の方で一部怪しくなってしまう。これはエンクロージャが妙に発振して、ダイヤフラムの振動に影響してしまうからのようだ。或る意味では、サインホの声が如何に凄いかを物語るものでもある。ライブでは窓ガラスがビリビリ共鳴したらしいが(笑)、さもありなむ。彼女には他にも録音が幾つかあるが、いずれ「 Singin' Ladies 」で纏めたいと考えている。
1.

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Otto Klemperer : The Complete 78 rpm Recordings
( archiphon : ARC-121/25 ; 5CDs )
- Beethoven : Symphony No. 1
- Beethoven : Symphony No. 8
- Wagner : Siegfried-Idyll
- Schubert : Symphony No. 7
- Bruckner : Adagio from Symphony No. 8
- Debussy : Nuages and Fêtes from " Nocturnes "
- Ravel : Alborada del gracioso
- Beethoven : Symphony No. 8
- Brahms : Symphony No. 1
- Beethoven : Leonore No. 3
- Beethoven : " Corioran " Overture
- Beethoven : " Egmont " Overture
- Brahms : Academic Festival Overture
- Mendelssohn : Overture " A Midsummer Night's Dream "
- Weber : " Euryanthe " Overture
- Wagner : " Tristan und Isolde " Prelude
- Auber : " Fra Diavolo " Overture
- Offenbach : " Le Belle Hélène " Overture
- R. Strauss : Salomes Tanz
- R. Strauss : Till Eulenspiegels lustige Streiche
- R. Strauss : Don Juan
- Weill : Kleine Dreigroschenmusik
- Hindemith : Das Unaufhörliche (exc.)
Berlin State Opera Orchestra
Otto Klemperer ( dir )
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前月に続き、Project Prof. Onofrius を。同じ音盤で自宅の音を測りつつ、内容も楽しもうというもの。
jpc に発注して僅か 10 日程度という、ほぼ驚異的な速度で届いた。購入の契機となったのは、前月も書いたとおり、Prof. Onofrio 製作スピーカ試聴の時である。その際聴いたニキシュ& BPO のベートーベンの 5 番とこのクロール・オペラ時代(を軸とした)のクレムペラーの SP 録音に関しては、これ程まで情報量が刻み込まれているとは!と仰天した。自宅での再生は悲しい程貧弱。仕方なく、別場所で板 1 枚に張りつけたフルレンジ 1 発で聴き、少し感触を取り戻す。こういう録音は、アコースチック・エナジーの限りなく強力なフルレンジで鳴らし込む方が明瞭である。
この時代のクレムペラーの指揮ぶりは、文字通り、凄まじいというべきだろう。時として知性的なセーヴを超え、轟々と猛り吼える昂揚と浄化された静謐さとの対比、深い情念表現から力で破壊に転ずるカタストロフィ的うねりなど、生々しい振幅ぶりを堪能させてくれる。ブラームスも実にいいし、ブルックナー 8 番のアダージォの見事なまでの清浄さにも驚くばかりである。私的にはしかし、Disc 4 の序曲集が実に面白かった。実音を想像するに、今の管弦楽では多分実現できないだろう勁い響きだ。古典レパートリーの録音ばかりで、当時のコンテムポラリが殆どないのが全く残念ではあるが。内容の詳細はこちらに詳しい。
注目したいのは、望む望まざるに拘わらず、1920 年代からナチ抬頭前夜に至るドイツ文化、否、欧州文化の精華が、この濃厚な空気感の中に瀰漫しているところだ。単なる歴史的記録のみならず、この録音こそ、今世紀クラシカル音楽のアクメーを遺憾なく示し、かつクラシカルが全音楽活動の中で主導的役割を演じてきた、まさにその頂点から終焉への道程を表象するものと思える。こういう録音を聴くと、今の時代に薄っぺらなクラシカルをしゃぶりつくさんとして、我々が躍起となる意味がどれだけあるのか、思い知らされるばかりだ。
円安ドル高で音盤買い控えなどという話を耳にする。「音盤道」を歩まれる方々ならば、その程度で怯むようでは情けない(爆)。3 年前とレートの水準は殆ど一緒、しかも向後さらに円安気配が見込まれそうに思える。ドイツの電網店もフランスの電網店も、カード決済はマルクあるいはフラン。CD はこちらで間に合うも、中古 LP 類ばかりはそうも言えぬ。泣き面に蜂で、更には、電網店セキュリティ問題が幾つも勃発。アマゾンも危ないとの指摘もあるが。電網買物、日本人には苦難の時代となるのか...。
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